1. はじめに|「価格がわかりにくい…」というお悩みに応える記事です
近年、店舗やオフィス、駅構内などでよく見かけるようになった「デジタルサイネージ」。静止画や動画をディスプレイに映し出し、情報発信や広告、案内表示に活用されるツールとして、多くの企業が導入を検討しています。
しかし実際に導入を考えると、最初に立ちはだかるのが「価格っていくらくらいなの?」「何にどのくらい費用がかかるの?」という疑問ではないでしょうか。
サイネージの費用は、本体価格だけでなく、配信ソフト、設置工事、コンテンツ制作、保守費など多岐にわたります。
しかも製品の種類や導入方法によって金額に幅があり、ネットで調べても情報が断片的で分かりにくい…という声も多く聞かれます。
そこで本記事では、デジタルサイネージの「価格」について、導入スタイル別・構成要素別にわかりやすく解説していきます。
これから導入を検討している企業のご担当者様が、安心して前向きに一歩を踏み出せるよう、基本から応用までを丁寧にご紹介いたします。
2. デジタルサイネージにかかる主な費用項目とは?
サイネージ導入にかかる費用は、大きく分けて以下のような要素から成り立っています。
2-1. ディスプレイ本体価格
屋内向けの一般的な液晶ディスプレイなら10万円台から購入可能ですが、サイズが大きくなったり、タッチパネル・屋外対応などの機能が加わると、50万〜300万円以上になることもあります。
2-2. メディアプレーヤー(STB)やUSB機器
USBメモリを挿すだけのスタンドアロン型なら数千円の出費で済みますが、ネット配信を行う場合は専用のプレーヤー(3~25万円程度)が必要です。
2-3. コンテンツ配信管理システム(CMS)
複数台のディスプレイを一括で操作したい場合には、クラウド型CMSの導入が有効です。月額数千円〜1万円程度が相場です。
2-4. 設置工事費
壁掛けタイプや屋外設置には、工事費(5万〜30万円程度)が発生することがあります。スタンド式であれば工事費ゼロで済むこともあります。
2-5. コンテンツ制作費
内製で済ませるならコストはほぼゼロに抑えられますが、プロに依頼すると静止画1枚で1万〜3万円、動画なら1本10万円以上かかるケースもあります。
2-6. 保守・メンテナンス費用
月額数千円程度が一般的。定期点検や故障対応の範囲で内容が異なります。
2-7. 電気代
40~50インチのディスプレイを1日8時間稼働させて、月に約1,000〜2,000円程度とされています。
このように、サイネージ導入には「初期費用」と「運用費用」の両方が発生するため、全体像を把握しておくことが大切です。
3. 導入スタイル別|価格相場の具体例を比較
次に、導入の目的や規模に応じて異なるパターンごとに、実際にかかる費用の目安をご紹介します。
3-1. 小規模店舗・イベントでの導入(スタンド型+USB運用)
「店頭で商品の告知をしたい」「イベントで動画を流したい」など、シンプルな使い方であれば、最も安価に始められます。
- ディスプレイ本体(32〜43インチ)…10万〜20万円
- USBメモリ(動画/画像の再生用)…数千円
- スタンド筐体…3万〜5万円
- コンテンツ制作(社内で内製)…0円~
- 合計:約15万〜30万円程度
このパターンではネット接続やCMSは不要なので、導入後の運用も簡単。コンテンツはUSBで差し替えればOKです。
3-2. 中規模商業施設向け(壁掛け型+CMS+動画コンテンツ)
「定期的に配信内容を更新したい」「複数店舗で同じ情報を一括で配信したい」といったニーズには、CMSの導入が必要になります。
- ディスプレイ(49〜55インチ)…30万〜60万円
- ネットワーク型STB…5万〜15万円
- CMS月額…5,000円〜1万円程度
- 壁掛け工事…10万〜20万円
- コンテンツ制作(動画)…10万〜30万円/本
- 合計:初期費用で50万〜100万円前後
遠隔配信ができることで、店舗ごとの手作業が不要になり、長期的には人的コスト削減にもつながります。
3-3. 屋外対応・大型ビジョン導入(高輝度+耐候性)
「屋外の施設入口で誘導をしたい」「通行人に向けた大画面広告を出したい」場合は、屋外対応の高耐久サイネージが必要です。
- 屋外対応ディスプレイ…100万〜300万円
- 防水筐体+高輝度仕様
- 設置工事(重機作業あり)…20万〜50万円
- CMS+ネットワーク機器…10万〜30万円
- 保守契約…年額10万円〜
- 合計:初期費用で150万〜400万円程度
一方で、注目度・視認性が非常に高く、施設の「顔」としての役割を果たせるため、観光地や公共施設などでの需要が高まっています。
4. 導入方法別のコスト比較|購入・レンタル・リース・サブスク
デジタルサイネージの導入方法は、機器を一括で購入するだけではありません。用途や予算に応じて、レンタル・リース・サブスクリプション(定額制)といった手段も選べます。それぞれの特徴を比較してみましょう。
4-1. 購入:長期運用向けのスタンダード
- 初期費用:◯(大きい)
- 月額コスト:少なめ
- メリット:自社資産になる/長期的に安上がり
- デメリット:導入時に大きな資金が必要
たとえば、本体+CMS+設置工事などで合計80万円かかったとしても、数年間使えば月あたりのコストは大幅に抑えられます。長期利用・常設向けです。
4-2. レンタル:短期イベントや試験導入に
- 初期費用:◎(基本的に不要)
- 月額コスト:高め
- メリット:短期間の利用に適している/設置撤去がラク
- デメリット:長期利用には不向き/選べる機器が限られることも
イベント出展やキャンペーンなど、1日〜1週間の短期利用ならコストパフォーマンス良好。1日数千円~数万円でレンタル可能です。
4-3. リース:コストを分割しながら導入
- 初期費用:◎(ゼロまたは少額)
- 月額コスト:中程度
- メリット:資金に余裕がないときでも導入しやすい/設備として使える
- デメリット:契約期間の縛りがある/中途解約不可が多い
リース期間終了後に機器を買い取る、または返却する形が一般的。中長期で使いたいけど初期投資は抑えたい方におすすめです。
4-4. サブスク:気軽にはじめて、いつでもやめられる
- 初期費用:◎(0円〜)
- 月額コスト:定額(数千円〜数万円)
- メリット:気軽に始められる/運用保守もパック化されていることが多い
- デメリット:長く使うと購入より高額になる可能性がある/機能に制限があることも
CMS+端末+ディスプレイがパックになったサービスでは、「月額13,600円(税別)・初期費用ゼロ」といったプランも登場しており、特に中小企業や初めての導入に人気です。
5. 価格に影響する要因をチェックしよう
サイネージの価格は、スペックや導入環境によって大きく変わります。見積もりをとる前に、以下のポイントを整理しておくとスムーズです。
- 画面サイズ・解像度:大きく・高精細になるほど高価格に
- 設置場所(屋内/屋外):屋外は耐久性・防水性が求められ高額
- 設置方法:床置き型は工事不要、壁掛けや天吊りは工事費が追加
- タッチパネルやセンサーの有無:インタラクティブ機能はコスト増
- コンテンツの種類と更新頻度:動画を頻繁に変える場合は制作費がかさむ
- 台数・拠点数:複数台で一括導入する場合は割引やCMS連携のコスト効率化も
必要な機能・スペックを「欲しいもの」と「実際に必要なもの」に分けて整理すると、無駄のない導入ができます。
6. 導入事例と費用対効果(ROI)の実態
価格の話になると、「果たしてそれに見合う効果があるのか?」という疑問も出てきます。実際、デジタルサイネージは「見た目が華やかになる」だけではなく、以下のような実益につながるケースが増えています。
- あるスーパーでは、調味料コーナーにレシピ動画を流したところ、関連商品の売上が6倍に
- 小売チェーンでは、サイネージを導入した店舗の売上が、未導入店の約3~4倍に
- ファストフード店では、メニューボードを紙からサイネージに変更した結果、人的コストを削減し、5年で店舗あたり約100万円の差益が発生
「広告」「案内」「空間演出」「混雑緩和」など、使い方しだいでROIを最大化できるポテンシャルがあります。
7. よくある質問と誤解
デジタルサイネージの価格については、導入を検討されている方からよくある質問や、誤解されがちなポイントがいくつかあります。ここでは、代表的な声にお答えします。
Q1. 電気代って結構かかるんじゃない?
A. 実は意外と安く済みます。
例えば、50インチ程度のディスプレイを1日8時間稼働させたとしても、月1,000~2,000円程度。24時間稼働させても月数千円の範囲に収まります。紙のポスターと比べて「貼り替え」や「配送」の手間がない分、むしろコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
Q2. 市販のテレビを使えば安く済むのでは?
A. 民生用テレビの代用は可能ですが、注意が必要です。
長時間稼働に対応しておらず、画面焼けや故障リスクが高くなります。加えて保証対象外となる場合も。業務用ディスプレイは高耐久・高輝度・長時間使用に最適化されているため、結果的に長く安心して使えます。
Q3. コンテンツ制作に毎回コストがかかるのでは?
A. 工夫すれば費用を抑えることができます。
社内で静止画や簡単な動画を内製すれば、0円で運用することも可能です。最近はCanvaなど無料で使えるデザインツールも豊富にあります。プロに頼む場合でも、テンプレートを活用すれば数万円程度で動画制作が可能です。
Q4. 高性能なサイネージを入れておけば安心?
A. 必ずしも「多機能=正解」ではありません。
タッチパネルやカメラ付きなど高機能なサイネージは便利ですが、「使いこなせない」「宝の持ち腐れになった」という事例も。大切なのは自社の目的に合った機能に絞って導入することです。
8. まとめ|“価格”に納得して、前向きな導入判断を
ここまで、デジタルサイネージの価格とその内訳、導入スタイル別の費用例、導入手段ごとの特徴、そして費用対効果について解説してきました。
導入にあたってはどうしても「コスト」に目がいきがちですが、
・社内外への情報発信の効率化
・売上や集客力の向上
・空間演出によるブランド力の強化
など、デジタルサイネージならではの目に見える・見えにくい価値があります。
そして、今や月額制やサブスクなど、予算や目的に合った柔軟な導入方法も選べる時代です。価格だけにとらわれず、自社にとって「使える道具」としての導入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
まずは一歩、資料請求や無料相談から始めてみるのもおすすめです。
導入後の「思ったより簡単だった!」「もっと早くやればよかった!」という声、あなたの企業からも聞こえるかもしれません。
📌 この記事が参考になった方へ
「具体的な費用感を知りたい」「自社に合うプランを比較したい」という方は、お気軽にお問い合わせください。貴社の課題に応じたご提案も可能です。
9. デジタルサイネージならAXLEADにお任せ!
最新のデジタルサイネージ導入をお考えならAXLEADにお任せを!
高品質なディスプレイ、柔軟なコンテンツ管理、充実のサポート体制で、店舗・オフィス・商業施設の情報発信を強力にサポートします。